板と板を張り合わせることを「はぐ」といい、はぎ合わせた板を「はぎ板」といいます。直径50〜60cmの中径木から切り出した板も、はぎ合わせれば耳付きのテーブル天板になります。kikiは一枚板が主流でしたが、大径木の材料が激減してきたのではぎ板テーブルにも力を入れていきます。
はぎ合わせる板は樹種が同じというだけでなく、一本の丸太から挽いた板を組み合わせます。2枚、3枚はぎ合わせても、木目や色味がなじんだ天板に仕上がります。板を拡げて並べ、どう組み合わせるか、耳をどう残すかなど、しっかり吟味してからはぎ合わせます。
はぎ合わせる面に波状の溝を削って、溝と溝をかみ合わせるフィンガージョイントという工法で接合します。接合する面積が大きくなって強度が増し、丈夫な天板に仕上がります。
天板の裏側には、厚み3mmのステンレス製V字型の反り止めを仕込んでいます。一枚一枚の形状やサイズに合わせてオーダー製作する特注品です。
kikiの一枚板テーブルの厚みは50〜60mmですが、はぎ板テーブルの厚みは35〜40mmを標準にしています。若干の違いですが、すっきり軽快な印象のテーブルになります。一枚板にくらべてはぎ合わせの手間は増えますが、中径木の材料を使うことで価格もすっきり軽快になります。
自然の木肌、色合い、木の持つ温かみを生かすために、木の呼吸をふさがない天然オイルで仕上げています。自分で簡単にお手入れができるものオイル仕上げのいいところです。